フクロウは性別を見分けることが基本的に難しいです。鳥類は基本的に見分けづらいと言われています。繁殖目的でつがいで飼っていたのに両方同性だった……というトラブルも。
フクロウの中では例外的に、シロフクロウはメスに黒い斑点が多く見られ、オスにその斑点は見られません。しかし、若いシロフクロウのオスには斑点が見られます。シロフクロウのオスは、年齢を重ねるにつれて体色が白くなっていきます。
フクロウの性別鑑定の方法は以下の4つが挙げられます。
- DNA鑑定
- 卵を産むか
- 体の大きさ
- レントゲン
DNA鑑定
羽もしくは血液を使用して検査します。
フクロウはDNAサンプルデータが少ないため確実に性別が判定できるとは限りません。正確性は9割ほどと言われています。
先日も、メンフクロウの性別が検査ではオスとされていたのに、卵を産んでメスだと判明したニュースがありました。
私(フクロウ)事ではありますが、今朝卵を産みました。
— 周南市徳山動物園(公式) (@TOKUYAMA_ZOO) April 4, 2021
以前、「検査の結果、アイはオスでした」とご報告させていただきましたが、申し訳ありません、メスです。
これからは「アイちゃん」として、引き続き応援よろしくお願いいたします。#徳山動物園 #メンフクロウ #アイ #卵 #飼育員どよめく pic.twitter.com/xpvRHV2YBI
エキゾチックアニマル専門病院「K’s Pet Clinic(ケーズペットクリニック)」
血液検査にて鑑定。鑑定料1万円(初診料2千円+検査料8千円)
卵を産むか
産卵するフクロウはメスだと分かります。オスと接触が無くとも、無精卵を産むことがあるため、単独飼いのフクロウが無精卵を産んだことによってメスだと分かるケースが多いです。ただし、産卵するかどうかは個体によるため、メスでも卵を産まないということはもちろんあります。
フクロウは平均的に2〜4個の卵を産みます。メンフクロウは産卵数が多く、5〜12個の卵を産みます。
体の大きさ
フクロウは、一般的にメスの方が大きいとされています。ただし、個体差があるため体の大きさだけで雌雄を判別出来るとは限りません。
レントゲン
フクロウの体の調子が悪い時にレントゲンを撮ります。その際に、精巣が見られないことからメスだと判明することがあります。
生殖器は体内にあるため、外見からは見えません。
発情期にオスがよく鳴いたり精巣が膨らむ
発情期(繁殖期)にオスがメスにアピールをするために鳴きます。また、同時期にオスの精巣が膨らみます。
フクロウは生態が完全には分かっていない動物です。性別が確実に分かる方法が見つかる日が来るのでしょうか……?興味深いですね。
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