コキンメフクロウってどんなフクロウか知っていますか?今回は大きさや餌からお値段まで、色々な特徴をご紹介します。小さくて可愛いコキンメフクロウについて学びましょう!
小型のフクロウ
コキンメフクロウは、小型のフクロウです。
コキンメフクロウは体がとても小さいですが、もっと小さいフクロウにアカスズメフクロウがいます。世界最小級のアカスズメフクロウの説明はこちら↓
和名・英名・学名
和名:コキンメフクロウ(小金目梟)
英名:little owl
学名:Athene noctua
小さな、金(黄)色の目のフクロウなので、コキンメフクロウと呼ばれています。
成鳥になっても比較的体が小さいので「little owl」と呼ばれています。
またAthene noctuaという学名は、ギリシア神話に出てくるアテナという女神に仕えていたフクロウということから由来しています。noctuaは、フクロウ座(現存していない)という意味があります。
全長
21〜25cm(立ち上がった時の頭頂部から足裏までの高さ)
1Lの牛乳パックくらいの大きさです!
体重
105〜260g
ジャガイモくらいの重さです!
体の特徴
- 羽の色によって、赤褐色や灰色が存在する
- 体の上部は濃い茶色
- 胸の上部に濃淡があるまだらが入っている
- 顔盤は灰茶色ベースに淡色のまだら模様、顔周りの縁取りが目立つ
- 目は灰色がかった緑色〜黄色み灰色
後頭部に目がある!?
コキンメフクロウの後頭部に、上端が白い黒色の三角形の模様が見えます。
これは「眼状紋」と呼ばれています。
目玉のように見えるので「目玉模様」と呼ぶ事もあり、眠っている時も目が開いて威嚇しているように見えるため天敵から身を守ることが出来ます。
どこに住んでいる?
- ヨーロッパ、北アフリカ、中央アジア
- 平野や牧草地などのひらけた場所、人家の近く
- 木や崖の穴や建築物の穴に巣を作る
- 0〜標高4,600m
活動時間はいつ?
昼・夜行性(狩りは日没後に行う)
何を食べる?
- 野生では昆虫や小型哺乳類(ネズミなど)、小型の鳥類(ヒタキなど)を食べる
- 止まり木から飛びついたり、地面を走りながら捕らえる
- 飼育下では
- 野生では木の枝などの高い位置から昆虫や小型哺乳類(ネズミなど)、小型の鳥類(ヒタキなど)を食べる
- 自分より大きな獲物も狩る、獰猛さを持っている
- 飼育下では細切れの、ピンクマウス・骨を除いたウズラ(大きな骨が胃の中に残ってしまうため)・ヒヨコ
餌の頻度は1日に2回。
小型種は1日にヒヨコ1〜1.5羽程度食べるので、1ヶ月間冷凍ヒヨコ(50円/羽)を与え続けると仮定すると
50(円/羽)×1〜1.5(羽/日)×30(日)=1,500〜2,250円(/月)
と、なります。
実際はマウスやウズラも与える必要があるため、上記の試算と大きく変わってきます。
どんな鳴き声?
わずかに鼻にかかったような声で、「グーーェク、フゥォッ」と少しずつ音程を上げながら鳴き、さらにこの一連を数秒間隔で繰り返す
世界のフクロウ全図鑑
ギャーギャー、キャンキャンと鳴いています!どちらも威嚇している時の鳴き声のようです。
可愛らしい動き
上の動画で、コキンメフクロウが「キャンッ」と鳴きながら上下に屈伸していますね。
コキンメフクロウによく見られる動きで、何か警戒したり興奮している時にこのような動きをします。
とても可愛いですよね!本人にとっては、ただならぬ感情でこの動きをしているんでしょうが、ずっと見ていたい気持ちになってしまいます……。
世話しやすい?
コキンメフクロウはペットとして人気の種類です。フクロウカフェや販売店でもよく見る種類なので初めて飼うフクロウに選ばれることも多いです。
- 元気一杯、攻撃的で神経質な性格
- 臆病な個体は慣れるのに時間が掛かる
- 小型なので体重をより厳重に管理する必要がある
- 冬の寒さに特に注意する(通常より高カロリーな食事にする、室温を高めに設定する)
- フクロウ専用のパーチや小型のファルコンブロックに係留する
雛から育てることをオススメします!
飼い方
コキンメフクロウの雛
コキンメフクロウの雛は、よりふわふわしていて可愛いですね!こんなキョトンとした目で見つめられたら放っておけなくなりますね。
懐くの?
コキンメフクロウに限らず、フクロウは愛玩動物として人間と進化してきていないので懐く訳ではなく「慣れる」という方が正確のようです。
なるべく一緒の空間にいる時間を作り(フクロウ用の部屋で飼うより、リビングなどの人間と一緒の部屋に居た方が慣れやすいです)餌やりや据え回し(フクロウを腕に乗せて歩くこと)で飼い主と関係性を築くことが大切です。飼い主を認知してくれた!と思っても、仕事から帰ってきたら遠くから訝しげな目で見てくる、といった風景もあるあるですが……。
寿命はどれくらい?
10〜15年です。(一般的に小型種は、15〜20年程度生きます)
いくらで購入できるの?
いくつかの販売サイトで調べたところ、22〜42万円で販売されていました。
フクロウの値段は一般的に40万円前後です。(希少度により変動)
どこで飼えるの?
フクロウカフェ・ブリーダーなどでお迎えすることが出来ます。最近では、ホームセンターのペットコーナーでも見かけることがあります。
類似の種類
アカスズメフクロウ
アカスズメフクロウは、南米に分布するフクロウです。
アナホリフクロウ
アナホリフクロウは、北米大陸西部〜南米大陸南部まで分布するフクロウです。
コキンメフクロウとよく似ていますが、大きな違いは脚の長さです。アナホリフクロウはとても脚が長いです。
インドコキンメフクロウ
インドコキンメフクロウは、イラン南部〜東南アジアに分布するフクロウです。
コキンメフクロウとの大きな違いは、インドコキンメフクロウの方が少し小さく体の下部に横縞が入っているところです。
顔立ちも特徴的で、M字の眉がよく目立っており若干顔が横長な感じがコキンメフクロウと識別できるところかと思います。
モリコキンメフクロウ
モリコキンメフクロウは、インド北中部に分布するフクロウです。
胸の色は濃い茶色で、もふもふとしているところが特徴です。コキンメフクロウとの違いは、直線的な眉と全体の斑点が少ないところです。
オススメフクロウ図鑑
世界のフクロウ全種図鑑
コキンメフクロウはもちろん、フクロウカフェや販売店でも見ないような珍しい種類のフクロウ(ミミズク)がたくさん載っています!
1種1種の特徴や生態について細かく記載されている本です。
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