アカスズメフクロウってどんなフクロウか知っていますか?今回は大きさや餌からお値段まで、色々な特徴をご紹介します。小さくて可愛いアカスズメフクロウについて学びましょう!
世界最小級のフクロウ
アカスズメフクロウは、世界最小級のフクロウです。(世界最小はサボテンフクロウ)
世界最大のユーラシアワシミミズクの説明はこちら↓
全長
15~20cm(立ち上がった時の頭頂部から足裏までの高さ)
15cmは350mlペットボトル、20cmは500mlペットボトルの高さと同じくらいです!
体重
45~107g(メスの方が15〜30g重い)
キュウリが1本110g。それより軽いんです!
体の特徴
- 羽の色によって、褐色型・灰色型・赤色型が存在する(褐色型が最も多い)
- 褐色型の場合、体の上部(背中や羽など)は暗い茶色
- 目は黄色で眉は白色
後頭部に目がある!?
アカスズメフクロウの後頭部に、上端が白い黒色の三角形の模様が見えます。
これは「眼状紋」と呼ばれています。
目玉のように見えるので「目玉模様」と呼ぶ事もあり、眠っている時も目が開いて威嚇しているように見えるため天敵から身を守ることが出来ます。
どこに住んでいる?
- 南米(アメリカ南部〜アルゼンチン)
- 1次林(原生林)や2次林(再生した森林)、牧草地など
- 低地〜標高1,500mの場所
活動時間はいつ?
昼・夜行性(1日中狩りを行なっている)
何を食べる?
- 野生では木の枝などの高い位置から昆虫や小型哺乳類(ネズミなど)、小型の鳥類(ヒタキなど)を食べる
- 自分より大きな獲物も狩る、獰猛さを持っている
- 飼育下では細切れの、ピンクマウス・骨を除いたウズラ(大きな骨が胃の中に残ってしまうため)・ヒヨコ
餌の頻度は1日に2回。
小型種は1日にヒヨコ1〜1.5羽程度食べるので、1ヶ月間冷凍ヒヨコ(50円/羽)を与え続けると仮定すると
50(円/羽)×1〜1.5(羽/日)×30(日)=1,500〜2,250円(/月)
と、なります。
実際はマウスやウズラも与える必要があるため、上記の試算と大きく変わってきます。
どんな鳴き声?
ベルを鳴らすような声で、「ホィプ」あるいは「ポィプ」と1秒に3音の速さで10〜60回繰り返し、さらにこの一連を数秒おいて続ける
世界のフクロウ全図鑑
こっちのアカスズメフクロウはギャーギャーと言ってるように聞こえます。カメラに警戒しているのでしょうか?
世話しやすい?
- 人に慣れづらい(慣れても、噛みグセが無くなりにくい)
- 巣に近づく者を攻撃する
- 気性が荒い
- 神経質で怖がり
- 小型なので体重をより厳重に管理する必要がある
- 冬の寒さに特に注意する(通常より高カロリーな食事にする、室温を高めに設定する)
- フクロウ専用のパーチや小型のファルコンブロックに係留する
雛から育てることをオススメします!
寿命はどれくらい?
10年前後です。(一般的に小型種は、15〜20年程度生きます)
いくらで購入できるの?
いくつかの販売サイトで調べたところ、24万円〜40万円で販売されていました。
フクロウの値段は一般的に40万円前後です。(希少度により変動)
コキンメフクロウとの違い
アカスズメフクロウとコキンメフクロウは、ぱっと見似ていますよね。どんな所が違うのでしょうか。
種類 | 大きさ | 顔盤(縁取り) | 羽角 | 目 | くちばし | 体の上部 | 体の下部 | 脚全体 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アカスズメフクロウ | ごく小型 | 明るい黄土色(目立たない) | ない | 黄色 | 緑がかった黄色 | 暗い茶色。 羽色は、灰色・褐色・赤色のいづれか。後頭部に眼状紋が入っている。 | オフホワイト。胸の下部から腹部にかけて茶色の縦縞 | ふ蹠は茶色や黄色の羽毛で覆われている。趾は黄色い羽毛で覆われている。爪は濃い象牙色で先端が黒色 |
コキンメフクロウ | 小型 | 灰茶色ベースに淡色のまだら模様(目立つ) | ない | 緑がかった黄色〜淡い黄色 | 灰色がかった緑色〜黄色み灰色 | 濃い茶色。羽色は、赤褐色・灰色のいづれか。後頭部に眼状紋がうっすらと入っている。 | 胸の上部に濃淡のまだら。胸の下部は白色ベースに暗い茶色の縦縞。腹部は模様が少ない。 | ふ蹠は白色の羽毛で覆われている。趾は灰茶色の羽毛で覆われている。爪は濃い象牙色で先端が黒色 |
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